
首塚の上のアドバルーン
クビヅカノウエノアドバルーン

マンションの14階から語り手は、開発によって次第に変化する遠景の中にこんもりとした丘を見つけ、それが地名の由来となった馬加(まくわり)氏の首塚と知る。以来テーマはひたすら首塚の探索となり、新田義貞の首塚から、さらに『太平記』『平家物語』のすさまじい首級合戦へとアミダクジ式につながり、時空を越えて展開する。
〈第40回芸術選奨文部大臣賞受賞作〉
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
1999年10月08日
ISBN
9784061976832
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
250ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
1989年2月講談社刊『首塚の上のアドバルーン』但し、「首塚の上のアドバルーン」のみは、著者自身によって手入れがなされた1990年4月講談社刊『文学1990』収録のもの
収録作品
-
作品名初出
-
作品名
ピラミッドトーク
初出
『群像』1986年9月号
-
作品名
黄色い箱
初出
『群像』1987年新年号
-
作品名
変化する風景
初出
『群像』1987年6月号
-
作品名
『瀧口入道』異聞
初出
『群像』1988年6月号
-
作品名
『平家』の首
初出
『群像』1988年9月号
-
作品名
分身
初出
『群像』1988年11月号
-
作品名
首塚の上のアドバルーン
初出
『群像』1989年新年号
著者紹介
解説: 芳川 泰久(ヨシカワ ヤスヒサ)