
欺かざるの記抄
アザムカザルノキショウササキノブコトノレンアイ

人生の思索を記した独歩の日記「欺かざるの記」から、佐々城信子との恋愛、結婚、離婚を経て、26歳で処女作「源叔父」を完成する迄の、日記の後半を全文収録。愛する女性を得た無上の喜びと煩悶、妻の家出、別離へ至る浪漫的恋愛と、明治人の近代的自我の内面が刻明に綴られ、時代の制約の中を強く生きる女性の行動の軌跡が知られる。名作「武蔵野」を発表する以前の、若い日々の著者の精神史。
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書誌情報
紙版
発売日
1999年11月10日
ISBN
9784061976900
判型
A6
価格
定価:1,155円(本体1,050円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
著者紹介
解説: 本多 浩(ホンダ ヒロシ)