
歌枕
ウタマクラ
- 著: 中里 恒子

老舗の主人が身代を投げ出して、店の下働きに来ていた年若い女と、市井の片隅で暮らし始める。一生を棒に振ったも同然ながら、今が生涯で最も幸福な時であると感じるゆったりした生活も、しのびよる老いには勝てず思いがけない結末を迎える──変転の末にゆきついた穏やかな老境を描いた名作「歌枕」(読売文学賞受賞)の他、「きりぎりす」「此の世」「残月」を収録。
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書誌情報
紙版
発売日
2000年06月09日
ISBN
9784061982154
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
備考参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
隠れ蓑
初出
「文藝」昭和47年6月号
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作品名
裾野
初出
「文藝」昭和48年1月号
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作品名
歌枕
初出
「新潮」昭和48年8月号
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作品名
花筺
初出
「季刊藝術」(28号)昭和49年1月
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作品名
もの言わぬ花
初出
「新潮」昭和50年5月号
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作品名
きりぎりす
初出
「季刊藝術」(15号)昭和45年10月
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作品名
此の世
初出
「文藝」昭和47年1月号
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作品名
残月
初出
「季刊藝術」(19号)昭和46年10月