日本三文オペラ 武田麟太郎作品選

日本三文オペラ 武田麟太郎作品選

ニホンサンモンオペラタケダリンタロウサクヒンセン

講談社文芸文庫

後年は風俗小説「銀座八丁」を書いたプロレタリア作家の初期権力との格闘を示す伏字××のある小説「暴力」収録。その後浅草のアパートを舞台に庶民男女の哀歓を活写した「日本三文オペラ」や「市井事」「一の酉」「井原西鶴」と、「川端康成小論」「西鶴町人物雑感」「好色の戒め」等の評論を併録。強靱な散文精神で戦前戦中の激動時代を疾駆した作家武田麟太郎の精髄を1冊に凝縮。


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書誌情報

紙版

発売日

2000年07月10日

ISBN

9784061982192

判型

A6

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

「暴力」「反逆の呂律」「日本三文オペラ」「市井事」「一の酉」「井原西鶴」については、『武田麟太郎全集』第一巻・三巻(1977年11月新潮社刊)を使用、それ以外の評論エッセイについては、『日本現代文学全集80武田麟太郎』(増補改訂版1980年5月講談社刊)を使用した。「暴力」その他の伏字の傍の部分は『武田麟太郎全集』(六興出版部刊)等で、推定によっておこされたものを参考のために付した。

著者紹介