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浦島草
ウラシマソウ

広島で被爆した女性●子(●=さんずいに令)が、庭先に浦島草の咲く東京の家でひっそりと暮らす。そこへ11年ぶりにアメリカ留学から主人公の雪枝が帰って来る。後を追う恋人のマーレック。●子には雪枝の兄・森人との間に、自閉症の息子・黎がいた。多くの人物が広島の滅びの光景を引きずり、物語が進む。人間の無限の欲望と、その破滅を予感する作家が、女たちの眼を通して創出した、壮大で残酷な詩的小説世界。
広島で被爆した女性冷子が、庭先に浦島草の咲く東京の家でひっそりと暮らす。そこへ11年ぶりにアメリカ留学から主人公の雪枝が帰って来る。後を追う恋人のマーレック。冷子には雪枝の兄森人との間に、自閉症の息子黎がいた。多くの人物が広島の滅びの光景を引きずり、物語が進む。人間の無限の欲望と、その破滅を予感する作家が女たちの眼を通して創出した壮大で残酷な詩的小説世界。
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書誌情報
紙版
発売日
2000年08月09日
ISBN
9784061982222
判型
A6
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
576ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2019年02月15日
JDCN
06A0000000000037302O
初出
『大庭みな子全集』第5巻(1991年2月 講談社刊)を底本とし、若干ふりがなを加えた。
著者紹介
著・その他: 大庭 みな子(オオバ ミナコ)
解説: リービ 英雄(リービ ヒデオ)