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椋鳥日記
ムクドリニッキ

ライラックの蕾は膨らんでいても外套を着ている人が多い4月末のロンドンに着いた主人公は、赤い2階バスも通る道に面した家に落ち着く。朝早くの馬の蹄の音、酒屋の夫婦、なぜか懐かしい不思議な人物たち。娘や秋山君との外出。さりげない日常の一齣を取りあげ、巧まざるユーモアとペーソスで人生の陰翳を捉え直す、純乎たる感性と知性。ロンドンの街中の“小沼文学の世界”。平林たい子賞受賞。
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目次
ウエスト・エンド・レイン
クラブ・アップルの花
テムズの灯
アダムとカルメン
移民局と歯医者
老人の家
緑色のバス
落葉
書誌情報
紙版
発売日
2000年09月08日
ISBN
9784061982277
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年03月28日
JDCN
0619822700100011000N
初出
1974年6月、河出書房新社刊『椋鳥日記』を底本とし、多少ふりがなを加えた。
著者紹介
著: 小沼 丹(オヌマ タン)
解説: 清水 良典(シミズ ヨシノリ)