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補陀落渡海記 井上靖短篇名作集
フダラクトカイキイノウエヤスシタンペンメイサクシュウ

熊野補陀落寺の代々の住職には、61歳の11月に観音浄土をめざし生きながら海に出て往生を願う渡海上人の慣わしがあった。周囲から追い詰められ、逃れられない。時を俟つ老いた住職金光坊の、死に向う恐怖と葛藤を記す表題作のほか「小磐梯」「グウドル氏の手套」「姨捨」「道」など、旺盛で多彩な創作活動を続けた著者が常に核としていた散文詩に隣接する人生の不可思議さ、奥深さを描く9篇。
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書誌情報
紙版
発売日
2000年11月10日
ISBN
9784061982345
判型
A6
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年05月16日
JDCN
0619823400100011000F
初出
1995年6、8~11月新潮社刊『井上靖全集』第2、4~7巻を底本とし、多少ふりがなを加えた。
著者紹介
解説・その他: 曾根 博義(ソネ ヒロヨシ)