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生家へ
セイカヘ

生まれ育った生家へ、子どもの頃のままで帰りたい――戦時中、家の下に穴を掘り続けた退役軍人の父が、その後も無器用に居据っていたあの生家へ。世間になじめず、生きていることさえ恥ずかしく思う屈託した男が、生家に呪縛されながら、居場所を求めて放浪した青春の日々を、シュールレアリスム的な夢のイメージを交えながら回想する、連作11篇。虚実織り交ぜた独自の語りで、心弱き庶民の心情に迫った、戦後最後の無頼派の名作
生まれ育った生家へ、子どもの頃のままで帰りたい――戦時中、家の下に穴を掘り続けた退役軍人の父が、その後も無器用に居据っていたあの生家へ。世間になじめず、生きていることさえ恥ずかしく思う屈託した男が、生家に呪縛されながら、居場所を求めて放浪した青春の日々を、シュールレアリスム的な夢のイメージを交えながら回想する、連作11篇。書き留め続けた純粋な生の光景、虚実織り交ぜた独自の語りで、心弱き庶民の心情に迫った、戦後最後の無頼派の名作!
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書誌情報
紙版
発売日
2001年05月10日
ISBN
9784061982574
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2019年02月08日
JDCN
06A0000000000032688H
初出
1979年7月、中央公論社刊『生家へ』を底本とし若干ふりがなを加えた。初出誌:「海」作品1(S52.10月)作品2(同11月)作品3(同12月)作品4(S53.2月)作品5(同3月)作品6(同5月)作品7(同6月)作品8(同8月)作品9(同9月)作品10(S54.1月)作品11(同4月) 黒い布「中央公論」S36.11月号
著者紹介
解説: 平岡 篤頼(ヒラオカ トクヨシ)