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せみと蓮の花・昨日の恥
セミトハスノハナキノウノハジ

「人間はみな死ぬる。解り切ったことである。然し誰しも直ぐ死ぬるようには考えていない。」(「せみと蓮の花」)ーー老境の童話作家が、過ぎ去った起伏の多い人生と、なつかしい人々への愛憎こもごもを、昔語りにも似た闊達自在さで描いた10篇。幼少期の思い出、肉親との葛藤、師の鈴木三重吉、小川未明のことなど、〈童心の文学〉といわれた譲治の心の陰影が、ユーモアに包まれて独得の味わいを醸し出す。
人間はみな死ぬる。解り切ったことである。然し誰しも直ぐ死ぬるようには考えていない。――(「せみと蓮の花」)
老境の童話作家が、過ぎ去った起伏の多い人生と、なつかしい人々への愛情こもごもを、昔語りにも似た闊達自在さで描いた10篇。幼少期の思い出、肉親との葛藤、師の三重吉、未明のこと等、<童心の文学>といわれた譲治の心の陰影がユーモアに包まれて独得の味わいを醸し出す。
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目次
せみと蓮の花
三重吉断章
二十の春
母
遠い昔のこと
魔性のもの
戸締まり合戦
こわがり屋
昨日の恥
昨日の恥 今日の恥
書誌情報
紙版
発売日
2003年04月10日
ISBN
9784061983298
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2018年12月21日
JDCN
06A0000000000038402S
初出
本書は、新潮社刊『坪田譲治全集』第5巻(1977年)、第6巻(1978年)を底本とし、原則として底本に従いました。
著者紹介
解説: 砂田 弘(スナダ ヒロシ)