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半日の放浪 高井有一自選短篇集
ハンニチノホウロウタカイユウイチジセンタンペンシュウ

疎開先で入水した母の遺骸を凝っと見つめる、少年の目。二世帯住宅にするため、明日は家を取り壊すという日、嬉々とする妻をよそに、街に彷徨い出た初老の男の目。――戦争と母の自死を鮮烈に描いて文学的出発を告げた、芥川賞受賞作「北の河」、人も街も変質する世情への微妙な違和感を描く「半日の放浪」など、透徹した観察眼で昭和という時代を丸ごと凝視し続ける、高井有一の自選7短篇。
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書誌情報
紙版
発売日
2003年07月12日
ISBN
9784061983380
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2019年09月13日
JDCN
06A0000000000054099N
初出
次のものを底本とする。北の河『同題』文藝春秋刊、朝の水『同題』筑摩書房刊、夜の音『裸木』平凡社刊、山頂まで『青梅』集英社刊、海の幸『俄瀧』福武書店刊、半日の放浪『夜の蟻』筑摩書房刊、迎春『文学1996』本社刊。
著者紹介
解説: 川村 湊(カワムラ ミナト)