
大阪の宿
オオサカノヤド

保険会社に勤務する著者は実業家として活躍する一方 三田派の中心メンバーとして文筆活動を続けた。大阪勤務時代に材を取った本書は、江戸っ子会社員を主人公に下宿先の旅館酔月の女将、下働きの女たち、新聞記者、芸者お葉……等々の人間模様を織り込み潔癖性で正義感の強い東京山の手育ちの主人公が見聞する大阪の世相、風俗、気質等を巧みに描いた傑作長篇小説。
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書誌情報
紙版
発売日
2003年08月10日
ISBN
9784061983427
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書は、1966年12月講談社刊『日本現代文学全集42』を底本として使用し、新漢字・新かな遣いに改め多少ふりがなを加筆。本文中明らかな誤植と思われる個所は正したが、原則として底本に従った。