
林芙美子・宮本百合子
ハヤシフミコミヤモトユリコ

ともに明治生まれ、大正昭和の激動を生き、「その並び立つ姿は文壇空前の壮観」(広津和郎)と言われた三女流。平林たい子が著した本書は、同時代を生きた好敵手ニ人の「文学」と「人生」を遠慮会釈なく、だが底に熱い人間的共感をこめて描き、評伝文学として無類の面白さをもつ。情熱の人・芙美子、知性の人・百合子、評するは稀代のリアリストたい子――三者三様の強烈な個性が躍如とする一冊。
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書誌情報
紙版
発売日
2003年10月12日
ISBN
9784061983496
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書は、『平林たい子全集10』(1979年 潮出版社刊)を底本とし、『林芙美子』(1969年 新潮社刊)と『宮本百合子』(1972年 文芸春秋刊)を参照して、あきらかな誤植と思われる箇所は正しましたが、原則として底本に従いました。
著者紹介
解説: 岩橋 邦枝(イワハシ クニエ)