耽溺・毒薬を飲む女

耽溺・毒薬を飲む女

タンデキドクヤクヲノムオンナ

講談社文芸文庫

岩野泡鳴自身をモデルにした主人公・田村義雄は、或る夏脚本を書くため国府津に出掛ける。そこで土地の男と芸者吉弥を張り合うことになるが……
出世作「耽溺」のほか、樺太に渡り蟹の缶詰事業を試み失敗し北海道を放浪する経緯を描いた自伝的小説、自然主義文学中特異といわれた〈泡鳴五部作〉のうちの1篇「毒薬を飲む女」を収める。
作家的地位を確立した代表作2篇。


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書誌情報

紙版

発売日

2003年11月12日

ISBN

9784061983526

判型

A6

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

ページ数

296ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

本書の「耽溺」は、19994年12月臨川書店刊『岩野泡鳴全集第一巻』 を、「毒薬を飲む女」は1974年1月角川書店刊『日本近代文学大系第ニ巻』を底本として使用。

著者紹介