
月の十日
ツキノトオカ

何を急ぐ旅でもないのにせかせかと鞄をまとめたのは、空模様の悪い11月半ばであった。(本文より)
日本の各地を訪れ、折々の旅情を綴った表題作「月の十日」、“のっへら棒の東京に何かしら飢えに似たものを感じた”と書き、敗戦後の風俗を鮮やかにとらえた「東京雑記」、ほかに「燈下言」、「随筆四題」を収録。名文家で知られた孤高の詩人・三好達治の珠玉のエッセイ群。
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書誌情報
紙版
発売日
2003年12月12日
ISBN
9784061983557
判型
A6
価格
定価:1,485円(本体1,350円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書は、『月の十日』(1964年11月、新潮社刊)を底本とし、原則として底本に従いました。
収録作品
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作品名初出
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作品名
東京雑記
初出
「藝術新潮」昭和25年1月号~12月号
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作品名
燈火言
初出
「河北新報」昭和30年1月4日~30日
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作品名
月の十日
初出
「新潮」昭和31年1月号~12月号(7、9月は休み)
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作品名
随筆四題
初出
「秋」昭和36年1月創刊、37年1月、38年11月、39年1月号
著者紹介
解説: 佐々木 幹郎(ササキ ミキロウ)