
福田恆存文芸論集
フクダツネアリブンゲイロンシュウツボウチユウゾウヘン

日本近代の特殊性を反映した文学の諸潮流――私小説、左翼文学、さらには風俗小説等――が内包した歪みに対し、鋭い批判を展開した福田恆存。透徹した論理と卓抜なレトリックをもったその批評は、文学史の徹底した見直しを迫ってくる。戦前作から文壇文学を離脱するまでの代表的文芸批評18篇を収録。昭和の論客・福田恆存の批評精神あふれる鮮やかな軌跡がいま甦る。
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書誌情報
紙版
発売日
2004年05月12日
ISBN
9784061983687
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
360ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書では、「対面交通」「文芸時評」「文学に対する不信」の三作品は、それぞれの文末に記した初出紙誌を、それ以外の作品は文藝春秋刊『福田恆存全集』第1巻、第2巻、第4巻(昭和62年1月、3月、8月、本書では平成7年以降の版を使用)を底本とし、新漢字新かな遣いに改めました。
著者紹介
編・解説: 坪内 祐三(ツボウチ ユウゾウ)