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あじさしの洲・骨王
アジサシノスコツオウオガワクニオジセンタンペンシュウ

叔母の悲しみとそれに寄り添う少年の想いが原初的風景へと還元される名品「あじさしの洲」、旧約的世界を背景に、部族王の誕生とその最期を、心象の劇として描いた「骨王」、読売文学賞受賞作「ハシッシ・ギャング」等、初期作品から近作まで11篇を収録。簡勁な文体で人間の原質を彫琢し、影の暗示力が、生と死の流転の相を炙り出す。小川文学の魅力をあますところなく示す自選短篇集。
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目次
物と心
あじさしの洲
悠蔵が残したこと
石の夢
黙っているお袋
逸民
跳躍台
ハシッシ・ギャング
求道者
骨王
海からの光
著者から読者へ
書誌情報
紙版
発売日
2004年06月12日
ISBN
9784061983731
判型
A6
価格
定価:1,375円(本体1,250円)
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年04月11日
JDCN
0619837300100011000J
初出
本書では、「ハシッシ・ギャング」「求道者」の2作品は文藝春秋社刊『ハシッシ・ギャング』(1998年8月)を、それ以外の作品は小沢書店刊『小川国夫全集』第2巻、第3巻、第5巻、第6巻、第8巻(1991年9月~1995年11月)を底本とし、多少ふりがなを加えました。