
妣たちの国
ハハタチノクニイシムレミチコシイカブンシュウ
- 著: 石牟礼 道子

「苦海浄土」三部作を完結させた石牟礼道子の、詩と散文による《魂の文学》60年の軌跡!
不治疾のゆふやけ抱けば母たちの海ねむることなくしづけし天草に生まれ不知火海に抱かれて生い立つ。実直な生活を歌う病弱な詩人は、近代の業苦と言うべき水俣の悲劇に遭い、声を奪われた人たち、動物植物等あらゆる生類、山河にざわめく祖霊と交感、怒りと祈りと幻想に満ちた「独創的な巫女文学」(鶴見和子)を結晶させる。60年に亘る石牟礼道子の軌跡を、短歌・詩・随筆で辿る精選集。
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書誌情報
紙版
発売日
2004年08月11日
ISBN
9784061983779
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
256ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
海と空のあいだに(抄)
初出
『海と空のあいだに』1989年葦書房刊
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作品名
簪
初出
『乳の潮』1988年筑摩書房刊
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作品名
とある前世の秋のいま
初出
『乳の潮』1988年筑摩書房刊
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作品名
鬼女ひとりいて
初出
『乳の潮』1988年筑摩書房刊
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作品名
狐たちの言葉
初出
『乳の潮』1988年筑摩書房刊
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作品名
地母神
初出
『乳の潮』1988年筑摩書房刊
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作品名
海はまだ光り
初出
『乳の潮』1988年筑摩書房刊
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作品名
あやとり祭文
初出
『陽のかなしみ』1986年朝日新聞社刊
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作品名
気配たちの賑わい
初出
『陽のかなしみ』1986年朝日新聞社刊
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作品名
乙姫さんと三日月と
初出
『陽のかなしみ』1986年朝日新聞社刊
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作品名
おいしいということ
初出
『陽のかなしみ』1986年朝日新聞社刊
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作品名
昏れてゆく風
初出
『陽のかなしみ』1986年朝日新聞社刊
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作品名
島へ―不知火海総合学術調査団への便り
初出
『陽のかなしみ』1986年朝日新聞社刊
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作品名
命のほとりで
初出
『蝉和郎』1996年葦書房刊
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作品名
芒野
初出
『蝉和郎』1996年葦書房刊
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作品名
心のふるさと
初出
『蝉和郎』1996年葦書房刊
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作品名
言葉の秘境から
初出
『葛のしとね』1994年朝日新聞社刊
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作品名
死民たちの春
初出
『はにかみの国』2002年石国社刊
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作品名
いまわの花
初出
『花をたてまつる』1990年葦書房刊
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作品名
彼岸へ
初出
『花をたてまつる』1990年葦書房刊
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作品名
「死」を想う
初出
『花をたてまつる』1990年葦書房
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作品名
香華
初出
『花をたてまつる』1990年葦書房
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作品名
死んだ妣たちが唄う歌
初出
『花をたてまつる』1990年葦書房
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作品名
「切腹いたしやす」
初出
『花をたてまつる』1990年葦書房