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狂人日記
キョウジンニッキ

狂気と正気の間を激しく揺れ動きつつ、自ら死を選ぶ男の凄絶なる魂の告白の書。醒めては幻視・幻聴に悩まされ、眠っては夢の重圧に押し潰され、赤裸にされた心は、それでも他者を求める。弟、母親、病院で出会った圭子――彼らとの関わりのなかで真実の優しさに目醒めながらも、男は孤絶を深めていく。現代人の彷徨う精神の行方を見据えた著者の、読売文学賞を受賞した最後の長篇小説。
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書誌情報
紙版
発売日
2004年09月11日
ISBN
9784061983816
判型
A6
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2019年02月08日
JDCN
06A0000000000032689I
初出
本書は、1993年10月刊『狂人日記』(福武文庫)を底本として使用し、多少ふりがなを加えました。
著者紹介
解説: 佐伯 一麦(サエキ カズミ)