
批評の精神
ヒヒョウノセイシン

批評とは何かに答えるものもまた、批評である。批評は……人間を精神というかたちに限定してとらえる
小林秀雄の呪縛を受け苦悩した著者が、小林の存在を客観化させる試みの中で、彼の青春に深くかかわった河上徹太郎・大岡昇平・福田恆存・神西清・林達夫等に注目。さらに折口信夫を加え、その批評精神の構造を解き批評の原点を追究した第一評論集。亀井勝一郎賞受賞。
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書誌情報
紙版
発売日
2004年09月12日
ISBN
9784061983823
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
392ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書は昭和45年12月中央公論社刊『批評の精神』を底本として使用。「河上徹太郎」『中央公論』昭和43年11月号「大岡昇平」『中央公論』昭和44年6月号「福田恆存」『中央公論』昭和44年4月号「神西清」『批評』昭和44年夏季号「林達夫」『中央公論』昭和44年1月号「唐木順三」『中央公論』昭和45年10月号「折口学の発想序説」『中央公論』昭和43年2月号
著者紹介
解説: 三浦 雅士(ミウラ マサシ)