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寂兮寥兮
カタチモナク

幼なじみの万有子と泊は、ごっこ遊びの延長の如き微妙な愛情関係にあったが、それぞれの夫と妻の裏切りの死を契機に……。ふたりを軸に三世代の織りなす人間模様は、過去と今、夢とうつつが混じり合い、愛も性もアモラルな自他の境なき幽明に帰してゆく。デビュー以来、西欧への違和を表現してきた著者が親炙する老子の思想に触発され、生と性の不可解さを前衛的手法で描いた谷崎潤一郎賞受賞作。
幼なじみの万有子と泊は、ごっこ遊びの延長の如き微妙な愛情関係にあったが、それぞれの夫と妻の裏切りの死を契機に……。ふたりを軸に三世代の織りなす人間模様は、過去と今、夢とうつつが混じり合い、愛も性もアモラルな自他の境なき幽明に帰してゆく。デビュー以来、西欧への違和を表現してきた著者が親炙する老子の思想に触発され、生と性の不可解さを前衛的手法で描いた谷崎賞受賞作。
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書誌情報
紙版
発売日
2004年10月10日
ISBN
9784061983830
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
ページ数
192ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2018年12月21日
JDCN
06A0000000000037313S
初出
本書は、『大庭みな子全集』第7巻(1991年6月 講談社刊)を底本とし、若干ふりがなを加えた。
著者紹介
解説: 水田 宗子(ミズタ ソウコ)