改訂 文学入門

改訂 文学入門

カイテイブンガクニュウモン

講談社文芸文庫

1954年初刷刊行以来絶讃され、実験的実作による研究成果が盛り込まれ、増補改訂が加えられた。「できるだけ分かりやすい形で、文学の形式、その感動、その文体、他芸術との比較」の諸点から一般読者に向けて書かれ、1979年には40刷の版を重ねた。<芸術とは何か>を追求した伊藤整の文学理論を集大成し、文学の本質を平易に解きあかした文学入門書の白眉。

近代日本文学という、世界文学の中での特異な性格の芸術を、ヨーロッパ文学と比較して考えてゆくあいだに、両方の条件を満足させるところの文学の本質というものを、想定せざるをえない立場に追いこまれた。それで私は、近代日本文学、とくに私小説とヨーロッパ文学とを同時に満足させうるところの、芸術の本質は何かということを、追求した。――<「あとがき」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2004年12月12日

ISBN

9784061983908

判型

A6

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

320ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

’79年7月、光文社刊行『改訂 文学入門』を底本とする。

著者紹介