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雪あかり 曽野綾子初期作品集
ユキアカリソノアヤコショキサクヒンシュウ

新鮮清澄、才気迸る源流の光景。初期の代表作7篇収録ーー進駐軍の接収ホテルで働く19歳の波子の眼をとおし、敗戦直後の日本人従業員と米国軍人らとの平穏な日常が淡々と描かれた、吉行淳之介の「驟雨」と芥川賞を競い、清澄で新鮮な作風と高く評価された出世作「遠来の客たち」をはじめ、「鸚哥とクリスマス」「海の御墓」「身欠きにしん」「蒼ざめた日曜日」「冬の油虫」、表題作「雪あかり」を収録。才気溢れ、知的で軽妙な文体の、初期の作品7篇を精選。
◎「ここに集められた作品はすべて、壁の手前の若書きの作品である。この頃以来半世紀間、私は書き続けて来た。平均して一年間に二千枚、それより多い年も少ない年もあるけれど、多分トータルで十万枚は書いたように思う。十万枚、絵でも書でも書けば、どんな凡人でも一つの世界は作るだろう。源流の光景を見て頂くのは、申しわけないが、光栄である。」<「著者から読者へ」より>
ⒸAyako Sono
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書誌情報
紙版
発売日
2005年05月12日
ISBN
9784061984066
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2020年12月18日
JDCN
06A0000000000144709U
初出
本書は、以下を底本とし多少ふりがなを加えました。(鸚哥とクリスマス/遠来の客たち/海の御墓)底本:『遠来の客たち』筑摩書房’55年3月(雪あかり)底本:『婚約式』東京創元社’57年10月(身欠きにしん)底本:『男狩り』角川書店’57年10月(蒼ざめた日曜日/冬の油虫)底本:『海の見える芝生で』新潮社’61年2月
著者紹介
解説: 武藤 康史(ムトウ ヤスシ)