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長春五馬路
チョウシュンウーマロ

ひたすら、淡々と、生きる、長春で。敗戦後、木川正介は、毎日五馬路に出掛ける。知り合いの朝鮮人の配下となり、大道ボロ屋を開業して生きのびている。飄々として掴みどころなく生きながら、強靭な怒りにささえられた庶民の反骨の心情は揺るがない。深い悲しみも恨みもすべて日常の底に沈めて、さりげなく悠然と生きる。想像を絶する圧倒的現実を形象化した木山文学の真骨頂。著者最後の傑作中篇小説。
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書誌情報
紙版
発売日
2006年04月12日
ISBN
9784061984370
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
264ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年04月25日
JDCN
0619843700100011000U
初出
『木山捷平全集』第八巻(’79年6月講談社刊)を底本とし、多少ふりがなを追加。
著者紹介
解説: 蜂飼 耳(ハチカイ ミミ)