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随筆 泥仏堂日録
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昭和の光悦と称された陶芸家の雅趣と遊び心
「東の魯山人、西の半泥子」と並び称された一流の風流人――川喜田半泥子。伊勢の豪商の家に生まれ、銀行頭取、地方議員などの要職をこなしつつ、書画、茶の湯、写真、俳句と、その多芸ぶりを発揮。とりわけ陶芸では破格の才を示し、自由奔放ななかにも雅趣に富む造形世界を創造、「昭和の光悦」と声価を高める。数寄の作陶家・半泥子の陶芸論を中心とした、遊び心溢れる、貴重な随筆集。
川喜田半泥子
泥仏堂日録とは、住職無茶法師の泥に関する日記である。無茶法師とは其生れ星とやらが五黄で、干支が寅であるために、或るものが五黄の寅は無茶星だ、といったのから思いついて自ら無茶法師と名乗ったのである。禅宗でも浄土でもない。轆轤宗とでもいって置くか。――<「本文」より>
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書誌情報
紙版
発売日
2007年03月10日
ISBN
9784061984707
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
290ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
底本:『随筆 泥仏堂日録』(’37年12月學藝書院刊)を底本とし、新漢字、新かな遣いに改め、明らかな誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。
著者紹介
その他: 無茶法師(ムチャホウシ)
その他: 玉邨生(ギョクソンセイ)
その他: 田辺 加多丸(タナベ カタマル)
その他: 多田 利吉(タダ リキチ)
その他: 金原 陶片(カネハラ トウヘン)
その他: 鈴木 恵一(スズキ ケイイチ)
解説・その他: 森 孝一(モリ コウイチ)