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ロンドンの味 吉田健一未収録エッセイ
ロンドンノアジヨシダケンイチミシュウロクエッセイ
- 著: 吉田 健一

詩心が響映する吉田文学40年の遺珠68篇。
古今東西の文学に通暁し、言葉による表現の重要性を唱え、独自の豊かな文学世界を構築した天性の文人・吉田健一。その軽妙洒脱な食味随筆、紀行文、イギリス滞在記を始め、最初期のラフォルグ論、ボードレール論、鴎外論、また、後年の文学的開花に密接に繋がる厖大な翻訳の「解説」、さらには、最晩年の中島敦論まで、精緻な調査によって発見された新資料を含む、単行本未収録エッセイ68篇。
島内裕子
没後30年が過ぎようとしている今、未収録作品も含めて、吉田健一の全貌をわがものとし、不断にその清新な感情と感覚に触れることは、かけがえのない生きる喜びとなって、わたしたちの心を潤わせてくれる。吉田健一の文学世界はすべて、彼の詩心が響映した精緻繊細であると同時に、のびやかでのどかな稀に見る別天地である。しかし、その別天地は、彼の言葉によって実在がわたしたちに保証されている現実世界でもあるのだ。――<「解説」より>
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書誌情報
紙版
発売日
2007年07月11日
ISBN
9784061984844
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
376ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
講演旅行
初出
初出:『反響』’52年6月
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作品名
ノン・フィクション
初出
初出:『文芸』’54年12月
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作品名
はち巻岡田
初出
初出:『あまカラ』’57年3月
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作品名
○×軒
初出
初出:『あまカラ』’67年9月
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作品名
「あまカラ」終刊によせて
初出
初出:『あまカラ』’68年4月
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作品名
姫路から博多まで
初出
初出:『旅』’56年3月
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作品名
新潟で雑煮を祝ってみたい
初出
初出:『旅』’60年1月
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作品名
「ねぎま」と「あんこう鍋」
初出
初出:『旅』’60年2月
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作品名
味噌漬けには熱い御飯が合う
初出
初出:『旅』’60年3月
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作品名
大学町の印象
初出
初出:『英語青年』’57年7月
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作品名
お詫び
初出
初出:『中国菜』’61年2月
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作品名
裏日本の味どころ 新潟・金沢・酒田の珍味
初出
初出:『漫画讀本』’65年2月
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作品名
ケンブリッジ入学当時
初出
初出:『英語青年』’60年4月
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作品名
ロンドンの味
初出
初出:『英語青年』’58年9月
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作品名
クリスマス・ディナー
初出
初出:『英語青年』’60年12月
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作品名
スコットランドの思い出
初出
初出:『愛のメルヘンランド』’77年7月
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作品名
洋書の思い出
初出
初出:『学鐙』’69年1月
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作品名
シェイクスピア
初出
初出:『図書』’64年4月
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作品名
ヴァレリイを読んだ頃の思い出
初出
『現代世界文学全集』25巻月報新潮社’55年1月
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作品名
「ラフォルグ論」M・サン・クレエル
初出
初出:『文学界』’37年11月
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作品名
『英国は没落する』(ブリツフォート著・葦田坦訳)
初出
初出:『文学界』’39年7月
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作品名
『ポール・ヴァレリイの方法序説』(モーロア著・平山正訳)
初出
『新潮』39年10月
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作品名
批評と創作との交流
初出
初出:『文芸』’40年7月
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作品名
近代の東洋的性格に就て
初出
初出:『新潮』’41年6月
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作品名
『芸術論』(ワイルド著・西村孝次訳)
初出
初出:『文学界』’42年1月
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作品名
『近代ヨーロッパ史』(ブランデンブルグ著・西村貞二訳)
初出
『文学界』’43年8月
-
作品名
英米文化の実体
初出
初出:『新潮』’43年8月
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作品名
ボオドレエルの詩
初出
初出:『批評』’42年7月
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作品名
ボオドレエルの古典性
初出
初出:『批評』’43年12月
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作品名
古典文学の映画化
初出
初出:『人間』’49年12月
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作品名
ロミオとジュリエットを見て
初出
初出:『あるびよん』’54年11月
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作品名
瓜二つ
初出
初出:『現代演劇協会機関紙』’74年8月
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作品名
第一次大戦前後 一九〇〇年から一九二〇年まで
初出
初出:『英語青年』’60年2月
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作品名
英国の現代文学に認められる信仰の問題
初出
初出:『英語青年』’56年12月
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作品名
『フォーセットの探検』(P・H・フォーセット著)
初出
初出:『新潮』’54年2月
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作品名
『カラハリの失われた世界』(バン・デル・ポスト著)
初出
『読売新聞』’66年6月
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作品名
翻訳小説と翻訳者
初出
初出:『人間』’50年7月
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作品名
ペイタア『ルネッサンス』解説
初出
初出:角川書店’48年6月刊
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作品名
エリザベス・ボウェンの「日盛り」に就て
初出
初出:『英語青年』’51年9月
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作品名
エリザベス・ボウェン『日ざかり』後記
初出
初出:新潮社’52年8月刊
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作品名
作家の顔 ELIZABETH BOWEN
初出
『ユース・コンパニオン』’54年5月
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作品名
エリオット・ポオルの探偵小説
初出
初出:『新潮』’54年3月
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作品名
私の好きな作家 Eliot Paul
初出
初出:『ユース・コンパニオン』55年8月
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作品名
ポール頌
初出
初出:『世界推理小説全集』第59巻東京創元社’59年9月
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作品名
ポール・コラン『野蛮な遊び』解説
初出
初出:筑摩書房’51年10月刊
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作品名
クリストファア・イシャアウッド『山師』解説
初出
初出:文芸春秋新社’52年3月刊
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作品名
デュ・モオリア『真実の山』解説
初出
初出:ダヴィッド社’52年12月刊
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作品名
デュ・モオリア『林檎の木』後記
初出
初出:ダヴィッド社’53年4月刊
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作品名
ニコラス・モンサラット「残酷な海」
初出
初出:『新潮』’52年7月
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作品名
ニコラス・モンサラット『怒りの海』解説
初出
初出:新潮社’53年1月刊
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作品名
『ロビンソン・クルーソー』解説
初出
初出:『世界少年少女文学全集』4 ’54年3月
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作品名
『ふしぎの国のアリス』解説
初出
初出:『世界少年少女文学全集』6 ’54年5月刊
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作品名
『黒馬物語』解説
初出
初出:『世界少年少女文学全集』33 ’55年10月刊
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作品名
現代文学の使命
初出
初出:『文学界』’43年5月
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作品名
森鴎外論
初出
初出:『文学界』’42年12月
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作品名
鴎外の歴史文学(一)
初出
初出:『批評』’44年4月
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作品名
鴎外の歴史文学(続)
初出
初出:『批評』’44年11月
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作品名
神西さん
初出
初出:『あるびよん』’57年5月
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作品名
松方さん
初出
初出:『あるびよん』’60年8月
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作品名
『外遊日記』(小泉信三著)
初出
初出:『日本読書新聞』’55年2月21日
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作品名
小泉さんのこと
初出
初出:『三田文学』’66年8月
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作品名
福原さんとシェイクスピア
初出
初出:『福原麟太郎著作集』第一巻 研究社’68年9月
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作品名
堀田さんのこと
初出
初出:『堀田善衛全集』第二巻月報筑摩書房’74年7月
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作品名
私の名作鑑賞 「蘆刈」
初出
初出:『現代文学大系』第十八巻月報筑摩書房’64年8月
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作品名
「善光の一生」その他
初出
初出:『日本現代文学全集』第七十九巻月報講談社67年5月
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作品名
「河口にて」
初出
初出:『北杜夫全集』第十巻月報新潮社’76年10月
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作品名
『日本文学史』(ドナルド・キーン著・徳岡孝夫訳)
初出
『サンケイ新聞』’77年2月
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作品名
「光と風と夢」
初出
初出:『中島敦研究』筑摩書房’78年2月