世俗の詩・民衆の歌 池田彌三郎エッセイ選

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世俗の詩・民衆の歌 池田彌三郎エッセイ選

セゾクノシミンシュウノウタイケダヤサブロウエッセイセン

講談社文芸文庫

懐かしの童謡、唱歌の世界。歌でたどる都市の風俗ーー折口信夫の高弟にして、日本芸能研究の重鎮である著者の歌と言葉をめぐる軽妙なエッセイの数々。小学生時代と重なる大正期、その時、口ずさんだ童謡や唱歌を記憶のなかから甦らせ、都市の風俗と言語生活の変遷をたどり、宝塚少女歌劇から戦後の歌謡曲まで、そこに息づく庶民の心を読み解く。軍歌の一方的排斥に異を唱え、歌詞のなかの言葉遣いへの辛辣な評言も著者ならでは。
◎「文学の歴史の叙述にも、文学作品そのもの、あるいは作者の歴史に対して、読者の歴史が書かれなければならないように、歌の場合にも、それを聴き、習い、歌った、つまり与えられた側の歴史が書かれてもいいと、わたしはかねて思っていた。わたし達のまわりにあるものは、それを制作して与えてきた側の記述が多く、それを聴き、習い、歌った側の記述がほとんどないからである。それには、わたしはかなり不満であった。」<「あとがき」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2007年10月12日

ISBN

9784061984912

判型

A6

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

296ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

電子版

発売日

2020年10月23日

JDCN

06A0000000000117033W

初出

「聴いて歌って」旺文社文庫81年11月。「世俗の詩・民衆の歌」青蛙房『世俗の芸文』73年、「冬の夜」日本書房『現代知性全集46』61年、「電車の中で」「夏は来ぬ」新人物往来社『露地に横丁に曲り角』75年、「活動写真」「小春・小春日」「雨だれぽっつりさん」毎日新聞社『暮らしの中の日本語』76年、「わたしの言語生活」「わたしの中のことば」「ゆううつ」「窓ガラス・旅ガラス」「異人さん」角川書店『池田彌三郎著作集8』79年

著者紹介

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