
マイページに作品情報をお届け!
日本の童話名作選 現代篇
ニホンノドウワメイサクセンゲンダイヘン
- 編: 講談社文芸文庫

日常を超え拡がる子どもの宇宙!
70年代からの日本社会の激動は童話の世界を大きく変えた。大人が子どもに与える教訓的な物語は影をひそめ、子どもの空想を刺激し日常とは別の次元に誘う幼年童話、ファンタジーの名作が生まれる一方、いじめや受験戦争に蝕まれる10代の心を繊細に描くヤングアダルト文学も登場。若い才能ある書き手達が大人と子どもの文学の境界を双方から軽やかに突破していった。山下明生、灰谷健次郎、江國香織、村上春樹等の名品26篇。
●淋しいおさかな 別役実
●凧になったお母さん 野坂昭如
●桃次郎 阪田寛夫
●コジュケイ 舟崎克彦
●はんぶんちょうだい 山下明生
●花がらもようの雨がさ 皿海達哉
●月売りの話 竹下文子
●ひろしのしょうばい 舟崎靖子
●だれもしらない 灰谷健次郎
●ぽたぽた 三木卓
●おとうさんの庭 三田村信行
●ひょうのぼんやり おやすみをとる 角野栄子
●まぼろしの町 那須正幹
●仁王小路の鬼 柏葉幸子
●電話がなっている 川島誠
●半魚人まで一週間 矢玉四郎
●少年時代の画集 森忠明
●絵はがき屋さん 池澤夏樹
●くるぞ くるぞ 内田麟太郎
●草之丞の話 江國香織
●黒ばらさんと空からきた猫 末吉暁子
●氷の上のひなたぼっこ 斉藤洋
●あしたもよかった 森山京
●金色の象 岩瀬成子
●ピータイルねこ 岡田淳
●ふわふわ 村上春樹
――<「目次」より>
- 前巻
- 次巻
書誌情報
紙版
発売日
2007年12月12日
ISBN
9784061984981
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
368ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
幼年向けから青年向けまで読者層が異なる作品群を収録するにあたり、編集部の判断で分かち書きをしない、一、二年生の学習漢字を使用する、振りがなを適宜増減する等の表記上の変更を行いました。また明らかな誤植と思われる箇所は正しましたが、原則として底本に従いました。
収録作品
-
作品名初出
-
作品名
淋しいおさかな
初出
初出:NHKテレビ『おはなしこんにちは』台本 ’71年放送
-
作品名
凧になったお母さん
初出
初出:『婦人公論』’71年4月
-
作品名
桃次郎
初出
初出:『びわの実学校』’72年10月
-
作品名
コジュケイ
初出
初出:『雨の動物園 私の博物誌』’74年偕成社
-
作品名
はんぶんちょうだい
初出
初出:『はんぶんちょうだい』’74年9月 小学館
-
作品名
花がらもようの雨がさ
初出
初出:『牛』’76年12月
-
作品名
月売りの話
初出
初出:『童話』’77年5月
-
作品名
ひろしのしょうばい
初出
初出:『ひろしのしょうばい』’77年11月 偕成社
-
作品名
だれもしらない
初出
初出:『ひとりぼっちの動物園』’78年1月あかね書房
-
作品名
ぽたぽた(抄)
初出
『詩とメルヘン』’78年5月、『海 臨時増刊』’82年12月
-
作品名
おとうさんの庭
初出
初出:『風を売る男』’80年1月PHP研究所
-
作品名
ひょうのぼんやり、おやすみをとる
初出
初出:同タイトル、’82年3月講談社
-
作品名
まぼろしの町
初出
初出:『亜空間』’82年9月
-
作品名
仁王小路の鬼
初出
初出:『鬼ヶ島通信』’84年5月
-
作品名
電話がなっている
初出
初出:『飛ぶ教室』’84年5月
-
作品名
半魚人まで一週間
初出
初出:『キャプテン・ワールド』’85年1月
-
作品名
少年時代の画集
初出
初出:『少年時代の画集』’85年12月講談社
-
作品名
絵はがき屋さん
初出
初出:『飛ぶ教室』’86年5月
-
作品名
くるぞ くるぞ
初出
初出:『飛ぶ教室』’86年8月
-
作品名
草之丞の話
初出
初出:毎日新聞『はないちもんめ』’87年6月
-
作品名
黒ばらさんと空からきた猫
初出
初出:『季刊びわの実学校』’87年10月
-
作品名
氷の上のひなたぼっこ
初出
初出:『氷の上のひなたぼっこ』’89年4月講談社
-
作品名
あしたもよかった
初出
初出:『あしたもよかった』’89年11月小峰書店
-
作品名
金色の象
初出
初出:『飛ぶ教室』’92年8月
-
作品名
ピータイルねこ
初出
初出:『飛ぶ教室』’95年4月
-
作品名
ふわふわ
初出
初出:『NUNO NUNO BOOKS』’98年5月