避暑地の猫

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避暑地の猫

ヒショチノネコ

文芸(単行本)

人間の根源悪とは何か。
軽井沢の森と抒情の霧にくるんで、物語の鬼才・宮本輝が、人間内奥の悪と善、卑と浄をえぐりだした傑作長篇。

毎年夏になると布施金次郎・美貴子夫妻は、娘の恭子、志津をつれて軽井沢の山荘にやってくる。少年久保修平の両親はここの別荘番として雇われている。彼の2歳上の姉美保と母は美しく、父は足が悪い。修平17歳の夏、門柱が倒れて布施美貴子が死亡する。警察は事故として処理したが、物語の発展に従い、意想外の生生しい濃密な人間関係が露われて……。


書誌情報

紙版

発売日

1985年03月20日

ISBN

9784062014946

判型

四六

価格

定価:1,495円(本体1,359円)

ページ数

252ページ

著者紹介

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