
日本の折形
ニホンノオリガタ
「折形」とは、600年もの昔から上級武家の間で行なわれ、秘傳として伝えられてきた日本独特の礼法の一つでした。江戸時代に入ると「折形」は一般社会にも行きわたり、昭和前期ごろまでは、格式のある家では、品物やお金を贈るとき、純白の和紙に美しく折り包んで、直接手渡しておりました。四季折々の行事によっても、包む中身の品物によっても、一つ一つの仕上がりの形が変わり、一目で何を包んでいるのかが判るのが「折形」の特長です。その仕上がりの形も、それを贈る行為も、どちらも日本の美を集約した美学だといえましょう。
暮らしに役立つ折形約120種を収録
●草花・木の花を包む
●食卓を飾る、食べ物を包む
●お金、カードを包む
●物を包む
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書誌情報
紙版
発売日
1987年06月04日
ISBN
9784062032704
判型
B5変型
価格
定価:2,750円(本体2,500円)
ページ数
142ページ
著者紹介
装丁: 志村 和信(シムラ カズノブ)