混沌の力

混沌の力

コントンノチカラ

文化大分裂時代のエネルギーが新文明を創り出す!
宗教改革から産業革命――。四世紀という時間をかけて中世は近代になった。そして今、再び文明的スケールの変化が始まろうとしている。日本から立ちのぼる新文明の息吹が、はるか未来の新しい社会を描き出す。

新しい文明というものは、旧文明の勢いが飽和し、そのスクラップ・アンド・ビルドに成功して新しい原理を見つけた国から生まれる。このことは世界の歴史に見る通りである。そしていま、そのような意味で一番いい状態にいるのが日本である。近代文明の辺境にいて、そのエッセンスを吸収して力をつけてきたからである。――本文より

1980年代以降、近代性のゆらぎは社会風俗、思想状況、国際関係などいたるところで発生している。それらを総合的に検討すれば、そこに文明的なスケールの変化が見えてくるように思う。なるほど個別に見れば、それらは近代の枠内で発生している問題と考えられなくもない。けれども、すべてを全体的に見渡すためには、文明の曲がり角という視点が不可欠になる。――本文より


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書誌情報

紙版

発売日

1994年03月01日

ISBN

9784062042628

判型

四六

価格

定価:1,923円(本体1,748円)

ページ数

263ページ

著者紹介