
創造力-自然と技術の視点から-
ソウゾウリョクシゼントギジュツノシテンカラ
- 著: 西堀 榮三郎
谷沢永一氏「人間通」で推奨!
観察と行動から編み出された西堀“技術観”の集大成。いまこそ日本が求められる「技士道」とは。
着想なり提案を部下がもってきたとき、その内容を聞かない先に、「そらええ考えだなあ」と、まずいうことである。この姿勢をとることがきわめて大事で、内容についてはとやかくいわないことである。「ええなあ」と、まず賛成の意を示してから内容を詳しく聞く。そうすると、「それはできんな」とか「難しいな」と思われる節が多分出てくるだろうが、既に「それはええ考えやなあ」といっている手前、もう後には引けない。否応なしに自分でもその提案が実現するように考えてやり、「それやったらこうしたらどうか」とか「ああ、それやったらああしたらどうや」とかの知恵を出すことになる……。そうやって自分自身を追い込んでいって着想がモノになっていくのである。――本文より
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書誌情報
紙版
発売日
1990年07月12日
ISBN
9784062049818
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
310ページ