墜落 ハイテク旅客機がなぜ墜ちるのか

墜落 ハイテク旅客機がなぜ墜ちるのか

ツイラクハイテクリョカクキガナゼオチルノカ

憂うべき新事態に最高権威が警鐘!!
操縦のハイテク自動化時代、二重三重の安全システムがありながら、人為的ミスによる新しいタイプの事故が続発している。それはなぜか!?衝撃の書き下ろし問題作!!

本書で紹介する5つの事故には共通する1点がある。それはどこかで、人間が機械を――航空機を――信頼しすぎている、という点である。20年前には非常に考えにくいことであった。以前は人間はまず機械を疑った。今乗員は、機械は故障しないものだと信じはじめている。
この種の事故は新しいタイプの事故であると私は考えている。これが今後自動化の進歩とともに、さらに増加するのではないかと恐れている。
民間機の定期運航では自動化は今後ますます進むであろう。いずれ操縦から人間が締めだされるのは必須の趨勢である。「人間はミスをする」ものである。いずれ人間が機械に取って代わられるのはやむを得ない。しかし機械の技倆が真に人間のそれを超える日が来るまで、我々は機械のすることを疑ってかからなければならない――本文33ページより抜粋


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目次

【第1章】 新しいタイプの航空機事故が起きている
【第2章】 ボーイングB-727、どうしても速度が止まらない
【第3章】 人間の本能・五感とコンピュータとの境界線
【第4章】 ダグラスDC-10、乗員が失速に気づかなかった1分間
【第5章】 ボーイングB-737、氷のポトマック河へ
【第6章】 ロッキードL-1011、3つともエンジンが停まった
【第7章】 ボーイングB-747、10000メートルの落下
【第8章】 人間と機械――機力本願の時代

書誌情報

紙版

発売日

1990年08月23日

ISBN

9784062050401

判型

四六

価格

定価:1,708円(本体1,553円)

ページ数

372ページ

著者紹介