
聖ヨハネホスピスの友人たち
セイヨハネホスピスノユウジンタチ
穏やかに、今、命在ることを喜ぶ
聖ヨハネ会桜町病院に、医療と日常生活が円滑に交流し終末の日々を豊かに暮らすことのできるホスピスを創立しよう──終末期にある人たちと共に過ごし語り合いながら、生と死、命の谺を優しく透徹した眼で描く。
私たちのささやかな介護病室で、かけがえのない終末期を過ごされた十余人の方々。そのお一人お一人は創立へ向けて着々と準備が進められている、聖ヨハネホスピスの礎石である。
建物としての聖ヨハネホスピスは、2年後に完成の予定ではあるけれども、内容としての聖ヨハネホスピスは、十余人の方々がすでに創立してくださった、と私は固く信じている。決して幻ではなく、現実に聖ヨハネホスピスは存在しているのである。
あの方たちの終末の日々は、すばらしいものであった。本書に登場してくださった方ばかりでなく、登場しなかった方々も背後からしっかりと見守ってくださっている。事実、「私は先に参りますが、いつまでも見守っていますよ」と言われた方もおられるのだ──(あとがきより)
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書誌情報
紙版
発売日
1990年09月25日
ISBN
9784062050463
判型
四六
価格
定価:1,495円(本体1,359円)
ページ数
238ページ
著者紹介
装丁: 木下 勝弘(キノシタ カツヒロ)