
マンガ唐詩の世界
マンガトウシノセカイ
李白、杜甫、王維、白居易、孟浩然、杜牧、李商隠――唐の詩人たちの歯切れのよいテンポと深い趣を味わう!
漢詩のマンガ化に挑戦!
私の好みをいえば、李白が1番いい。社会派の杜甫もわるくはないが、李白の詩の奔放さが好きだ。「白髪三千丈」ではじまる「私浦の歌」もいいし、「長安一片の月、万古衣をうつの声」も泣かせる。これらの詩は、マンガ化されてもなかなかいい味だ。杜甫の「国破れて山河あり、城春にして草木深し」はあまりにも有名だが、これが蔡志忠さんの手にかかると、ちょっとちがった趣になる。孟浩然の「春暁」も「春眠暁を覚えず」のあたりは日本人の感覚と変らぬようだが、最後の「花落つること知らず多少ぞ」のあたりの感じは、読者によっては、「ちょっとちがう」と思われるかも知れない。――監修者「まえがき」より
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書誌情報
紙版
発売日
1992年11月25日
ISBN
9784062061537
判型
四六
価格
定価:1,388円(本体1,262円)
ページ数
206ページ