迷信の見えざる手

迷信の見えざる手

メイシンノミエザルテ

真実は迷信を模倣する
声高に語られる正義のために、日本人はいかに多くの愚行を重ねているか。

人は国家から「唯一の正しい説」を配給してもらうわけでもなく、政府に正しい行動を指示されるわけでもなく、また大賢人の説に導かれて行動するわけでもなく、それぞれの迷信を奉じて「愚考」し、「愚行」する。しかしそれで社会が大過なく動いていくのは、根本のところで人々の目的がそれぞれの自己利益にあるからであり、迷信は人々を試行錯誤へと導く「見えざる手」となっているからである。


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

1993年09月21日

ISBN

9784062062695

判型

四六

価格

定価:1,923円(本体1,748円)

ページ数

356ページ

著者紹介