世紀末日本紀行

世紀末日本紀行

セイキマツニホンキコウ

文芸(単行本)

今、現代日本のあらゆる汚染が浮かび上がる!
作家・島田荘司が、1年間かけて日本全国にはびこる、環境、食品、精神……の汚染を写真と文で告発した、フライデー好評連載「世紀末ニッポン紀行」単行本化。

この暗く、ささやかな1冊を、日本人各位に捧げたいと思う。自身の目で見た多くの辛い事例は、筆者に辛口の主張を書かせたが、しかし明治政府の怖れ、すなわち列島の植民地化、わが民の奴隷化は、先達の血の苦労で見事に回避された。このことにはわれわれは、素直に礼を言わなくてはならない。その上で筆者は、最後にこのように言おうと思う。本書『世紀末日本紀行』は、平成6年時の、日本と、日本人の立つ「位置」であると。〈本文より〉


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書誌情報

紙版

発売日

1994年07月14日

ISBN

9784062064965

判型

A4

価格

定価:5,126円(本体4,660円)

ページ数

270ページ

初出

『フライデー』1992年4月3日号より1993年4月2日号まで掲載「島田荘司の世紀末ニッポン紀行」

著者紹介