夢の痕跡

夢の痕跡

ユメノコンセキニジュッセイキカガクノワンダーランドニアソブ

20世紀は科学の世紀!
蒸気機関、電灯、電話、映画、蓄音機、自動車、飛行機、ロケットそしてコンピュータ
20世紀科学の巨大遊園地・ドイツ博物館とスミソニアン博物館を詣で、人々に驚きを与えつづけた科学と科学者たちの夢をたどる知の冒険。
驚きの連続だ!!

いつの世にも、いちばんおもしろい文明情況といえば、おどろきを創出する人々の動向である。ただひたすら、目を丸くして、驚異に感電していたい、という癒しがたい欲求が、多くの人々の間で、年を追うごとに高まっている今、驚異こそは、つねに永遠に、人間の欲求を満足させるからである。
その驚異の原動力が、20世紀にあっては、科学であった。
今世紀の痕跡!われわれは科学の驚異をめぐるガラクタと見世物のなかに、もういちど、驚異を演出する興行としての科学の本質をさぐりださなくてはならないだろう。なぜなら、どんなに日常化した科学も、はじめは違和感から……珍奇なものに対する不安からスタートして、人々の関心をつかんだのだから。……――イントロダクションよ・


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書誌情報

紙版

発売日

1995年10月26日

ISBN

9784062067669

判型

A5変型

価格

定価:3,204円(本体2,913円)

ページ数

340ページ

初出

小社刊行の月刊誌『クォーク』1991年8月号~1993年9月号所収の連載に、加筆・修正を加えた

著者紹介