月夜の虹

月夜の虹

ツキヨノニジ

文芸(単行本)

真珠湾に散ったはずの「軍神」が生きていた!
太平洋の要塞と化したハワイを舞台に、日米戦争の板挟みになった日系市民らに匿われた2人の「軍神」の対照的な生き方、死に方を精緻に描き、「日本人」の根を問い直す渾身の長篇小説。

●「軍神」と言う言葉を知っていますか。この小説はハワイを舞台に、「生きた軍神」という著者積年のテーマを結実させた渾身の力作です。歴史の頁を逆にめくりながら読むと「人間」の強さ、弱さが、虹のように、はかなく、美しく見えてきます。──松山善三氏(映画監督)
●真珠湾攻撃を仕掛けた「軍神」のなかに2人生存者がいた!?──では彼らはどこに行き、何をやったのか。史実から出発して、大胆な設定で展開する、牛島秀彦氏初の小説。ハワイ独立運動、日系の「勝った組」、スパイ活動を軸にして、日本人とは何者かを考えさせてくれる意欲作。──筑紫哲也氏(ジャーナリスト)


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書誌情報

紙版

発売日

1998年12月02日

ISBN

9784062068802

判型

四六

価格

定価:2,420円(本体2,200円)

ページ数

342ページ

著者紹介