
日本が、動く
ニホンガ、ウゴク
- 著: 木村 尚三郎
戦後50年の転換点を迎え、日本は混迷といらだち、不安を深めながらも、いま「世直し」を求めて猛然と動きはじめた。見えない明日への扉を力強く開き、明るい21世紀を獲得する「鍵」はいったい何か?
文明論の大家が明快に描き出す日本の未来像
はっきりいって私たちはいま、現代フランスの代表的な哲学者ミシェル・セールも述べる通り、「進歩の終焉」のときにいる。明日を信じ、時間の観念にひとり生きる「進歩の20世紀」は、もはやすでに終わりを告げた。代わって不透明な明日を凝視しながら、互いに自分を拓いてコミュニケーションをはかり、相互に取り柄を交換させながら繁栄を実現する「共生の21世紀」がスタートし出している。
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目次
・日本我慢列島
・『鉄腕アトム』の目はなぜ丸いか
・海軍的生き方とJリーグ世代
・ヨーロッパにみる「動の時代」
・メインとサブの逆転
・顔の見える日本人になるために
・お遍路さんの生き方と死に方
・宴会の時代は江戸にはじまる
・合理性への訣別のとき
・世界の中の日本のゆくえ――本文内容の一部
書誌情報
紙版
発売日
1995年02月20日
ISBN
9784062073486
判型
四六
価格
定価:1,708円(本体1,553円)
ページ数
230ページ