透明な方舟

透明な方舟

トウメイナハコブネ

文芸(単行本)

『透明な方舟』の題材はヴァーチャル・リアリティの世界である。「仮想現実感」「VR感覚」といわれたりもするこの題材、SFでは今までにも多く扱われてきたが、この作品ほど文学的水準の高いものは初めてのように思う。
死んだ両親に、今はない故郷の家で会うくだり、まさか、まさかとたたみかける最後のくだりが特によく、エンターテインメントとして佳作だと思う。――(「筒井康隆の文藝時間」より)


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書誌情報

紙版

発売日

1995年04月14日

ISBN

9784062074780

判型

四六

価格

定価:1,708円(本体1,553円)

ページ数

256ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    透明な方舟

    初出

    『小説現代』1992年10月号

  • 作品名

    残像少年

    初出

    『小説現代』1988年12月号

  • 作品名

    湾岸少女

    初出

    『小説現代』1989年11月号

  • 作品名

    勝鬨橋

    初出

    『小説現代』1990年12月号

著者紹介