
クリスチャン・ディオ-ル
クリスチャン・ディオール
- 著: フランス.マリ-・ポシュナ ,
- 訳: 橋 洋一
20世紀を動かした天才デザイナー、クリスチャン・ディオールの生涯。その華麗な交友、インスピレーションの源、そして内面の秘密を、多くの証言を交えてリアルに再現した力作。
世界中が憧れてやまない、トップブランドを生んだ、クリスチャン・ディオール。彼が「ニュー・ルック」でファッション界に衝撃的なデビューを果たしたのは1947年2月のことだった。
午前10時半、パリのモンテーニュ大通り30番地のメゾンで、ディオールの初めてのコレクションが始まるや、拍手喝采が会場中に響きわたり、「ハーパーズ・バザー」の編集者、カーメル・スノーが、興奮しながら筆を走らせる。「ああ、何という革命なのかしら。あなたの服は、“ニュー・ルック”を創始したのよ!本当に素晴らしい」。なりやまない拍手、ブラヴォーの嵐。しかし、ディオールはそのとき、垂れ幕の後ろで耳を塞いでいた。怖かったのだ、来るべき大成功が……。
美とエレガンスを極めたニューファッションを、魔法使いのように生み出し、モードを芸術の1ジャンルにした「幸せの商人」も、実は人間的には多くの弱さを持ち、様々なコンプレックスを抱き続けた人物だった。そんな「人間としてのディオール」の素顔を描きつつ、天才デザイナーの新たな魅力を探っていく。
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書誌情報
紙版
発売日
1997年09月04日
ISBN
9784062076326
判型
四六
価格
定価:3,520円(本体3,200円)
ページ数
439ページ