
この時代の生き方
コノジダイノイキカタ
- 著: 加藤 典洋
社会に対してわたし達はどのような足場をもてるだろうか?
湾岸戦争や戦後の問題、憲法や国際貢献、「世代」のこだわりなど時代の与えた課題に真摯に応え、「自分のため」から「他人への愛」にいたる道筋を追究した批評集
わたしはいつも自分のことを考えている。しかしわたしという人間も結局他の人々と同じ材質からできている。この時代を生きてきてわたしに生じる反応は、ある部分、他の人々と共通の問題を映しているはずである。わたしはこれまで社会的なものに唾してきた。その気分はいまも変らない。でも、そういうわたしも、アリストテレスに言われなくとも、立派に社会的な存在なのである。だとすれば、社会的存在としてわたしはどんな姿をしているのか。――あとがきより
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書誌情報
紙版
発売日
1995年11月29日
ISBN
9784062078337
判型
四六
価格
定価:1,923円(本体1,748円)
ページ数
256ページ