
星の衣
ホシノコロモ
- 著: 橋 治

吉川英治文学賞受賞!
沖縄の伝統織物[首里織]と[八重山上布]に生涯を賭ける!
仲嶺汀子は、沖縄に生まれながら、夫を亡くして25年目に初めてエイサーを見た。その感動から亡夫のためのティサージを織り上げた汀子は、久米島での1人の老婆との出会いによって[首里織]に生涯をかけることになる。また、昭和20年10月、疎開先の熊本で生まれた与那城尚子にとって、沖縄は戦後の復興と共にあった。それは苦い失恋の体験を含むものであったが、備前焼の人間国宝・栗原香次郎の教示により、尚子は[八重上布]の伝統を竹富島の老婆から受け継ぐこととなった。
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書誌情報
紙版
発売日
1995年11月27日
ISBN
9784062078429
判型
四六
価格
定価:2,136円(本体1,942円)
ページ数
594ページ
初出
『小説現代』’92年2月号~’95年8月号