
群衆の悪魔
グンシュウノアクマデュパンダイヨンノジケン
- 著: 笠井 潔

笠井潔、作家・評論家としての総決算!
1848年、フランス。パリの市街は来るべき革命への予兆に沸き立っていた。国王の軍隊と民衆が一触即発の状態で対峙する中、無名詩人シャルルは、新聞記者の背に向けて銃弾を放とうとしている男を発見する。記者は射殺され、それを機に軍隊は民衆に襲いかかる。二月革命の幕開けだった。なぜ、最悪とも思える状況の中で殺人が行なわれたのか。疑念を抱いたシャルルは事件の解明を当時、パリで最も有名な探偵に依頼した。勲爵士オーギュスト・デュパンの登場である。デュパンとともに、シャルルはさらなる謎と怪異に出会うことになるのであった。
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書誌情報
紙版
発売日
1996年10月03日
ISBN
9784062078689
判型
四六
価格
定価:2,136円(本体1,942円)
ページ数
426ページ
初出
『臨時増刊小説現代』’92年11月号~’94年8月号に連載された「デュパン第四の殺人」に大幅に加筆、訂正を加えた