
これまでの百年 これからの百年
コレマデノヒャクネンコレカラノヒャクネン
- 著: 長谷川 慶太郎
21世紀、日本は勝者か敗北者か
過去の成功体験をすべて捨て去ること。これが21世紀の勝者の条件だ。世界の大勢を先取りできるか。無残な衰退の道を歩むか。日本の運命を決める、著者会心の新著!
――いまから100年前、「19世紀の終わり4半世紀」に、人類はかつてない富と繁栄を手に入れた。20世紀末を迎えたいま、その時代を振り返って比較検討し、次の100年、すなわち21世紀を具体的に展望する。過去の成功はけっして未来の成功を保証しない。日本は進路を誤ることなく新しい時代を切り開けるか。
――21世紀の世界は、20世紀までの世界とはおよそ様子を一変させるものになる。
ということは、20世紀に確立してきた制度を全面的に見直し、改革の対象にしなければ、21世紀の世界ではあっという間に闘争に敗れて、その国の経済は衰退の一途をたどる。
インフレを基調としていた20世紀に、日本はたぐいない大きな「成功」をおさめ、経済を、人類の歴史をとっても類例を見ないほど大きく「成長」させた。
だがそれは、世界的なインフレが続くという環境のなかで手にした「成功」にすぎないという限界を、明確に認識しなければならない。もし日本が自己改革の努力を怠るとするなら、21世紀は遠慮なく日本を置き去りにして進んでいく時代であると承知しなければならない。――第8章第3節「日本人の課題」より
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書誌情報
紙版
発売日
1996年03月22日
ISBN
9784062079129
判型
四六
価格
定価:1,602円(本体1,456円)
ページ数
222ページ