こどもはおもしろい

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こどもはおもしろい

コドモハオモシロイ

「こどもの心」は大人のものさしでは計れない。
いま、こどもが内面から求めているものは何か──。高校の数学教師をしたことがある臨床心理学の第1人者が現場の声を聞きながらその答えをさぐる。

私はもともと一生の間、高校の教師をしたいと思っていたほどで(残念ながら3年間しか経験しなかったが)、学校の先生方とは「仲間」意識が強く、常に現場の先生方と何らかの関係を保ってきた。
そんなこともあって、個性的な教育をしておられる先生方と対談して、その実践の経験をお聞きしようと考えた。(中略)
本書を読まれた方がこれをヒントとして自分なりの個性的な方法を考えだし、実践していただくことになれば、著者としてはまことに幸い言わねばならない。──(本文より)

自分に自信のない大人は、とかく子どもに教えたがる。教えている自分の存在理由があるような気がするからである。別に子どもにまで協力してもらわなくても、自分1人で存在する自信があれば、子どもが自由に生きることを許すことができる。そうすると、子ども自身が自分の力ですばらしいことを表現してくれるのである。──(本文より)


書誌情報

紙版

発売日

1995年10月19日

ISBN

9784062079204

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

266ページ

初出

『飛ぶ教室』に連載された「わたしの子どもたち」に、安野光雅さんとの対談を加えてまとめた

著者紹介

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