アメリカの言いなりは、もうやめよ

アメリカの言いなりは、もうやめよ

アメリカノイイナリハモウヤメヨ

日米貿易交渉は、時間の浪費だ
アメリカの要求通り市場開放・内需拡大・規制緩和をしても問題は解決しない。規律を失い、没落した国の要求に屈する弱腰の日本。
悪いのはアメリカで日本ではない。

4ケタ億ドルにも達するアメリカの赤字を日本の「内需拡大」によって2ケタ億ドル減らしたとしても、明らかにそれは「焼け石に水」にすぎず、言い換えれば誤差の範囲程度のことにすぎない。同じことは、「市場開放」についてもいえる。しかも、日本の輸入増加もしくは貿易黒字減少のすべてが、そのままアメリカの輸出増加もしくは貿易赤字減少になるわけではない。――本書より


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目次

●第1章 でっち上げられた日米経済摩擦
対日要求は無理難題である
「規制緩和」という悪夢
問題は経済ではなく政治である
●第2章 「規律」を失った資本主義の危機
大衆民主主義の恐ろしさ
財政の「規律」を守るのは誰か
「内需拡大」は危険である
●第3章 「アメリカの世紀」の終わり
対外債務は没落の指標
「一瞬地獄をみた」1987年
ドル機軸通貨時代は終わった
●第4章 現代産業社会のゆくえ
「繁栄」の寿命
日本人はいまだ「アダム・スミス的人間」である
「アジアの時代」と西欧的価値

書誌情報

紙版

発売日

1995年11月15日

ISBN

9784062079358

判型

四六

価格

定価:1,602円(本体1,456円)

ページ数

220ページ

著者紹介