食のことわざ歳時記

食のことわざ歳時記

ショクノコトワザサイジキデンショウノショクセイカツノチエ120

これは、わたしたち日本人の祖先が、みずから、体験し、くふうし、確かめ、語り伝えてくれた、食生活の知恵のエッセンスです。この中のどれかは、あなたの暮らしの日々に、きっとお役に立つと思います。──(平野雅章)
ことわざは「民族の遺産」
ことわざは誰が言い出したのかハッキリしないものがほとんどで、民衆の間から自然に生まれ出たものです。金言や格言のようなしかつめらしさはなく、くだけた物言いで、日々の暮らしの中から、人間や世間に対する批評として生まれたものであり、反面、人間や世間を批評する場合に用いられるものです。ことわざは、いわば庶民の知恵の結晶であり、集積であり、味わい深い風刺や真実、教え、戒めであることが多く、たくさんの人々に容認され、共感を呼び、支持され、言い継がれてきたものです。「民族の遺産」と言ってもいいでしょう。──(「まえがき」より)

●食のことわざ(本書掲載分一部)
青菜に塩・秋茄子嫁に食わすな・あくが抜ける・熱いが御馳走・羹に懲りて膾を吹く・鮟鱇の吊るし切り・烏賊の甲より年の劫・磯の鮑の片思い・芋のにえたもご存知ない・丑の日の鰻・移り箸はいけない・鰻に梅干・うまいものは宵に食え ほか。


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書誌情報

紙版

発売日

1996年03月22日

ISBN

9784062079662

判型

四六

価格

定価:1,923円(本体1,748円)

ページ数

278ページ

著者紹介