
原阿佐緒
ハラアサオ
- 著: 大原 富枝

傷ましくてもどかしくせつなく愛しい
男や社会に翻弄されながらも歌に恋に奔放無垢に生きた美貌の歌人
明治に生れ、大正、昭和を生きた女性のなかには、男社会であった当時の社会の眼によって、真実の人柄とはちがった女性のように評価され、それが定着してしまっている気の毒な人物がいると思います。原阿佐緒はその中の最たる1人です。いつか、誰かが、ほんとうの彼女を、今日の公正な眼で見直して、ありのままに描くことによって、真実の姿を正しく評価しておくことが必要だと考えます。──「あとがき」より
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書誌情報
紙版
発売日
1996年02月28日
ISBN
9784062080149
判型
四六
価格
定価:1,815円(本体1,650円)
ページ数
190ページ
初出
『群像』1995年4月号 「惨憺たる童女―評伝、原阿佐緒」を改題