無責任経営「銀行の罪」

無責任経営「銀行の罪」

ムセキニンケイエイギンコウノツミ

銀行よ、驕るなかれ!
住専処理問題、相次ぐ金融スキャンダル、倒産──何ら責任を取ろうとしない都市銀行、大蔵省、日本銀行。その病巣をえぐり出し、無責任体制を糾弾する。

1990年代の日本経済にとって最大の問題は銀行の不良債権であるが、大蔵省の発表では40兆円、一般にはその2倍以上あるといわれるこの不良債権が日本経済を危険な状態に追い込んでいる。そこでこれを公的資金によって解決しようというのが政府の方針であり、コスモ信用組合、木津信用組合、兵庫銀行に続いて住専の処理が行われようとしている。しかもこれで銀行の不良債権問題は終わったのではない。まだ数十兆円の不良債権が残っているのであるから、今後さらに公的資金の導入は増えていくだろう。そうだとすれば不良債権の責任の所在を明らかにし、その責任をはっきりした形でとらせるのではない限り納税者である国民は納得しないだろう。────(序文より)


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目次

第1章 問われる銀行の責任
第2章 バブルの責任
第3章 メインバンクの責任
第4章 破綻した含み資産経営
第5章 空洞化する自己資本
第6章 銀行のディスクロージャー
第7章 大蔵省の責任
第8章 銀行はどこへ行くのか
第9章 法人資本主義と銀行
第10章 銀行が責任を取り戻すために

書誌情報

紙版

発売日

1996年02月14日

ISBN

9784062080194

判型

四六

価格

定価:1,708円(本体1,553円)

ページ数

243ページ

著者紹介